第2回    2002年12月10日                                                                            
       
             第1日 黒磯〜那須湯本 の予定でしたが前日の大雪で積雪が多く歩行が危険なため
                              残念ながら晩翠橋で中止する。  
                                                                                                                                           雪の晩翠橋

    第3回   2003年 3月18日から24日(第7日〜13日目)
            黒磯 から 福島 
 
            第1日 黒磯〜那須湯本 第2日 那須湯本〜芦野  第3日 芦野〜白河
           第4日 白河〜須賀川   第5日 須賀川  〜 郡山  第6日 郡山〜二本松
            第7日  二本松〜福島
                                              

 おくの細道  ★高久(黒磯) --- 松子 --- ★那須湯本
第1日 2003年 3月18日(火)
     黒磯 -- 晩翠橋 ---  一軒茶屋 ‐‐‐ (殺生石) --- ★那須湯本
 
 晩翠橋         那須高原線     湯本温泉神社
     
    本殿           雪の中の句碑

 黒磯を出て晩翠橋から那須高原線に入る。前回は雪で歩け
 なかったが今回は快晴。東北自動車道をくぐるといかにも
 高原リゾート地といった感じだ。登り勾配も次第にきつくなる。
 坂の温泉街を抜けて突き当ると湯本温泉神社の石の鳥居
 が見える。
         
 この辺りはまだ雪が残る。温泉神社本殿、境内はまだ雪の
 中にあり句碑にも近づけず遠くから写真を撮る。
 読みにくいが碑面には「湯をむすぶ誓いもおなじ石清水」
 と彫られているそうだ。

   
      殺生石 
        
                        一番奥が殺生石
  温泉神社右手から遊歩道を行くと殺生石に出る。
  
 殺生石の傍らに建つ句碑
             「石の香やなつ草あかく露あつし」
 おくの細道  那須湯本 --- 漆塚 --- 芦野 ---
第2日 2003年 3月19日(水)
     那須湯本 --- 一軒茶屋 ---漆塚 --- 黒田原 --- (遊行柳) ‐‐ ★芦野
 
 一軒茶屋交差点  国道4号からみる那須岳 4号小島交差点右折 

 遊行柳
 
 那須湯本から芦野へ向かう。一軒茶屋交差点を左にとり
 県道21号を下る。東北自動車道をくぐり、国道4号「小島」
 交差点を右折。県道28号で黒田原を通り抜け淡々と行く。
 芦野で国道294号を左にとると遊行柳はすぐだ。
       
遊行柳 句碑 左 「田一枚植えて立去る柳かな」 翁
          右 「道の辺に清水流る々柳かげ
                     しばしとてこそ立ちどまりつれ」 西行

             
                愚作一句 「早春に芦野は寒し柳なき」 
 奥の細道  芦野 --- 寄居--白坂-- 白河関 --- ★旗宿 --関山 --(宗祇戻し)-- 白河 ---    
第3日 2003年 3月20日(木)
     芦野 --- 寄居本郷 --- 白河関跡 ‐‐旗宿道-- 境明神 --白坂 -- ★白河

国道294号       白河関跡     関の森公園 翁と曾良の像
 (旧陸羽街道)            像の台石に
  寄居本郷            「風流の初めや奥の
                         田植えうた」 翁
                    「卯の花をかざしに関の
                          晴着かな」 曾良



下野と陸奥の国境にある境の明神    境神社にある句碑
玉津島神社(栃木県)境神社(福島県) 「風流の初めや・・・」
 芦野から国道294号を北上する。直進すれば栃木・福島の
 県境「境の明神」だが、時間の都合もあり寄居本郷で右折し
 先に「白河の関」へ行く。約6キロの山越で県道26号に出る
 と「関跡」と「白河神社」に着く。近くには整備された「関の森
 公園」があり「翁と曾良」の像が立つ。
 像の台座の大きな石面に翁と曾良の句が彫られている。



 関跡から少し北上すると「庄司戻し」があり、その先で道を
 左にとり「境の明神」に向かう。
 (芭蕉たちは逆に「境の明神」から「白河の関」に来て、
 旗宿から関山に行き白河に行っている)。
 5キロほど山道を行き国道294号に出て左へ1キロほど戻
 ると県境を挟んで玉津島神社と境神社がある。
 「境の明神」から国道(旧陸羽街道)を北上し2時間半ほど
 で白河に着く。白河手前で吹雪になった。

 
 奥の細道  白河 ---  ★矢吹 -------  ★須賀川  
第4日 2003年 3月21日(金)
     白河 --(宗祇戻し)-- 矢吹 (JR矢吹-鏡石) 鏡石 --- ★須賀川

 宗祇戻しの碑(白河市) 旧陸羽街道から  旧陸羽街道矢吹町
              本道(国道4号)へ  五本松の松並木
 
 「須賀川一里塚」           須賀川市芭蕉記念館
 
朝8:30 白河駅から20分ほどの「宗祇戻し」を見たあと、
 少し戻り国道294号から国道4号(陸羽街道)に出る。
 五本松手前から旧道に入り松並木を見ながら五本松を抜
 けて矢吹へ。(少し足に負担がかかってきたため、矢吹〜
 鏡石の一区間はJRで行く)。鏡石から再び旧道を須賀川へ。
 
 須賀川市に入ってすぐに「須賀川一里塚」があり、左右に
 二基が保存されている。
 市街地に入った市役所の前に新しい「芭蕉記念館」がある。


          
        
  須賀川市 可伸庵跡公園     公園の句碑
                  「世の人の見付けぬ花や
                             軒の栗」

 また近くには「可伸庵跡公園」があり句碑が建つ。
 句碑は市街の「十念寺」や博物館にも建てられている。
須賀川市

  十念寺の句碑       博物館にある句碑
 「風流の初めやおくの   「五月雨耳 飛泉婦梨
        田植ゑ唄」 翁       う川む水可佐哉」
                  (さみだれにたきふりうつむみかさかな)
 奥の細道  須賀川  --- (石河滝・乙字ケ滝) --- 守山---金屋 ‐‐‐  ★郡山  
第5日 2003年 3月22日(土)
     須賀川 --- (乙字ケ滝) --- 守山 ---金屋--- ★郡山
 
国道118号      石河滝 と 句碑
 松並木        (乙字ケ滝)  「五月雨の瀧降うつむ
                              水かさ哉」
              愚作一句 「水青く乙字に落ちて春近し」 
     
   みちのく自転車道       国道49号金山橋

 朝の国道118号線を南下し「乙字ケ滝(石河滝)を目指す。
 途中の「牡丹園」の近くに少しだけだが松並木がある。
 牡丹園の先で県道63号線を左に分け直進すると、間もなく
 滝への道を斜め左にとると橋を渡った左に滝見不動がある。


 「乙字ケ滝」をあとに阿武隈川に沿って整備されている「み
 ちのく自転車道」を通り守山から郡山に向かう。
 途中「江持橋」で自転車道と別れ県道54号線を歩く。
 山中で国道49号線に入り、金星を過ぎて「金山橋」を渡る。
 「東北新幹線」をくぐり右折すると郡山駅は近い。

 奥の細道  郡山 --- 檜皮(日和田・安積山) --- 二本松 --- 
第6日 2003年 3月23日(日)
     郡山 --- 日和田(安積山) --- 本宮(もとみや) --- ★二本松
  
郡山市大町         安積山公園  奥の細道文学脾
旧陸羽街道 道標            「等窮の宅を出て・・・
左側 右奥州街道 左会津街道          の本文が刻まれている
右側 従是三春道 
 
旧陸羽街道から   日和田の松並木  「本宮」安達橋から
安達太良連峰                     安達太良山
                          (一番奥のオッパイの
                           かたちをしている山)
 
 郡山駅前から県道355号線に出て右折するとすぐに大町
 の道標がある。道を右にとり、日和田宿を抜けるとおよそ
 1時間半ほどで「安積山公園」に着く。小高い丘の公園で、
 登り口から丘の上に続く遊歩道が整備されている。
 道に戻り公園の北側に出ると「奥の細道文学碑」が建つ。


 「安積山公園」を過ぎる辺りから左には「安達太良連峰」が
 見え始める。所々に松並木と、街道の趣が残る旧道を淡々
 と行く。途中の本宮では残雪の残る「安達太良山」が美しく、
 疲れを癒してくれる。杉田を過ぎ東北自動車道「二本松IC」
 を左に見て二本松市街に入る。
     
 奥の細道   二本松 --- 黒塚 --- ★福島              
第7日 2003年 3月24日(月)
     二本松 --- 安達(黒塚) --- 松川 --- 福島                                         第3回是迄

二本松から    鬼婆伝説の        観世寺境内にある
安達太良山     鬼を埋めたといわれる   鬼婆が棲んだといわれる
           安達ケ原の黒塚    岩屋 
 
正岡子規の句碑      陸羽街道     安達太良連峰から 
「涼しさや聞けば昔は    安達町から    吾妻連峰に
        鬼の家」    福島市へ    (吾妻小冨士)
 
 快晴の「安達太良山」を背にして出発する。
 国道4号を高架橋で越えて「安達ケ橋」を渡り、左にとると
 「黒塚」のある「観世寺」にでる。
 境内には「黒塚」の他にも「正岡子規」の句碑などがある。



 戻って国道4号を少し歩き、左に旧道(県道114号)をとる。
 観世寺から1時間強で福島市に入る。
 再び国道4号に出て一路「福島駅」へ向かう。今日も淡々と
 歩くのみだ。 南福島の「伏拝」からは遠く吾妻連峰と「吾妻
 小冨士」が迎えてくれる。


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