第11回 2004年 11月29日から12月 2日(第55日〜58日目)
津幡 から 金沢 - 小松- 那谷寺-山中温泉- 大聖寺 -汐越の松- 丸岡
第1日 津幡 〜 金沢・金石(かないわ) 第2日 金沢 〜 小松-粟津
第3日 粟津 〜那谷寺〜 山中 〜 大聖寺 第4日 大聖寺 〜汐越の松〜 丸岡
おくの細道 ----- ★金沢 | ||
第1日 2004年 11月29日(月) 津幡 ----- ★金沢-金石(かないわ) |
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北国街道道標と 紅葉の 徽軫(ことじ)灯籠 兼六園山崎山下の句碑 整備された旧街道 「あかあかと日はつれなくも秋の風」 |
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昼11:30 津幡から再開する。ときおり霧雨が舞う?どんよりしたなかを金沢に向う。
国道8号から今町で159号に入り森本の先で北陸自動車道をくぐる。すぐ先の百坂南交差点からしばらくは旧道を 歩き、小坂町中交差点で再び159号に。大樋口交差点の角に新しい「北国街道」の道標があり、ここからは綺麗に 整備された 旧街道が続いている。 途中大樋町と春日町の境に「松」があり説明では「大樋松門」と言い、ここが城下町への入口になるそうだ。 山の上町で旧道は終わり市街の浅野川を渡って兼六園下へでる。 兼六園はすでに「雪吊り」がされて冬支度も万全である。紅葉に彩られた「徽軫(ことじ)灯籠」を写真に撮り、山崎山 下の 芭蕉句碑へ。急ぎ足で園内を見て廻り犀川大橋周辺へ行く。 |
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来遊記念碑 成学寺 芭蕉墳碑 願念寺山門の句碑(右) 一笑塚 金石 本龍寺句碑 芭蕉の辻 「あかあかと・・・」の句は 「つかもうごけ我泣声ハ秋の風」 「小鯛さす柳すゞしや 側面に 海士が軒」 |
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片町2丁目北國銀行前に「芭蕉来遊記念の碑・芭蕉の辻」の碑がある。犀川大橋を渡り左斜めに蛤坂を登っていく と寺町へ。右手にある「成学寺」には「蕉翁墳碑と句碑」があり、さらに坂を上がって蛤坂交差点を越え、妙立寺の 横の小路を入っていくと「願念寺」がある。入口の山門左に「塚も動け・・・」の句碑、境内を入った左奥に「一笑塚」が ある。そのまま片町に戻りバスで芭蕉が遊んだ宮ノ越(現在の金石)へ行く。 金石バスターミナルを出て右にまっすぐ行くとすぐに本龍寺の横の通用門がある(山門は少し先を右に廻ったところ にある)。本堂に向って左前に「小鯛さす・・・」の句碑。 歩き始めが遅かった事もありすでに16:00を廻っていた。 |
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おくの細道 ----- 松任 --- ★小松 --- | ||
第2日 2004年 11月 30日(火) 金沢 --- 松任 --- 小松 --- 粟津(★小松) |
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手取川と 粟生の渡し説明板 |
雨の国道157号線を行く。 通勤、通学時間で車と人が多い。 天気予報は昼から晴れるとのことだったが30分ほどで上がる。 野々市町で国道8号をくぐり、県道291号へ入り松任市に向かう。 松任駅前を過ぎてさらに南下すると再び8号線に合流する。 しばらく国道8号線を行き県道157号(旧北陸街道)に入る。 手取川を手取川橋で渡ると橋の袂に「粟生の渡し」の説明板がある。 寺井町は九谷焼の町で多くの窯元が見られ、「九谷陶芸村」がある。 県道4号、国道8号と行き小松に着く。 金沢から5時間半である。 |
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建聖寺「芭蕉留杖ノ地」の標柱 建聖寺「蕉翁」碑と右奥句碑 日吉神社 句碑と「芭蕉翁留杖之地」碑 |
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小松駅前から駅前大通りを上がり寺町へ、突き当りを右にとるとすぐに建聖寺がある。山門前に「芭蕉留杖ノ地」の 標柱が建ち、境内には「蕉翁」碑と 句碑 「しほらしき名や小松ふく萩すすき」。がある。 戻って北陸電力横を右折すると「本折日吉神社」の境内に出る。 社殿に向って左奥に「芭蕉翁留杖之地」の碑と、 「しほらしき・・・」 の句碑がある。 |
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鳥居手前の甲の台座 参道の芭蕉像 新しい句碑 多太神社本殿 芭蕉句碑 |
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神社を出て本折商店街を南に行くと「多太神社」がある。参道入口鳥居の手前に兜の台座があり、参道には新しい 芭蕉像や句碑、実盛像などが並ぶ。正面本殿の左にある松尾神社の左手前に句碑がある。碑面ははっきりしない が説明板では 「あなむざん甲の下のきりぎりす はせを」 とある。傍らのドウダンツツジが句碑に彩りを添えて いた。 少し時間があったので明日の余裕を稼ぐため一つ先の粟津駅まで行き小松まで戻る。 |
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奥の細道 小松 ----- 那谷寺 -- ★山中 ----- ★全昌寺 | ||
第3日 2004年 12月 1日(水) 粟津 ----- 那谷寺 -----山中(温泉) ----- ★大聖寺 |
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扉の閉まった那谷寺山門 奇岩遊仙境 本堂 大悲閣 芭蕉句碑と翁塚 |
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7:45粟津駅を出る。 駅前通りを線路沿いに国道8号線に沿って行き、二ツ梨で国道を横切り少し先で国道8号小松バイパスをくぐる。 ゴルフ場 の中を縦断する道をしばらく行くと那谷寺に出る。 冬期は拝観時間が8:45だそうで丁度よい時間に着いたが、寺の方が準備できていなくて少し待つ。 山門は扉が閉まっており時間にならないと開けてくれないようだ。 扉に描かれた仁王さんの絵が朝日に反射して、なんとも荘厳な感じがするものである(こんな山門を初めて見る)。 書院、庭園から奇岩遊仙境、鐘楼など境内を拝観し、舞台造りの本堂大悲閣に参拝する。もとは「自生山岩屋寺」 であったが、花山法皇が当地を訪れた際に改称したとされ、寺号とした「那谷」は 西国三十三ケ所札所の一番札所 の「那智山」と、三十三番札所の「谷汲山」から各一字をとったとされている。 ちょうど2年前に歩いた「西国三十三ケ所」札所めぐりを思い出す。 本堂大悲閣への階段を左にみて右に折れると、左側に「翁塚」と句碑「石山の石より白し秋の風 はせを」がある。 |
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滝ケ原道分岐の道標 遊歩道入口で 遊歩道入口すぐの 道明ケ淵の句碑 芭蕉堂 |
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那谷寺から山中温泉に向う。快晴のなか県道11号(小松山中線)をのんびりと行く。 途中滝ケ原栄谷線の分岐には立派な道標(右 栄谷ヲ経テ滝ケ原道 左 栄谷及那谷寺粟津温泉)が建つ。 丸山団地口を過ぎると間もなく山代温泉に入る。山中温泉まではあと5キロほど、山代を過ぎた辺りから天候が怪し くなってきた。国道364号線に合流する辺りから雨になる。那谷寺から2時間半で山中温泉に着く。 雨も上がりさあ散策をと「鶴仙渓遊歩道」に行くと、なんとまた熊だ!。 「熊の出没のため遊歩道通行禁止」の張り紙。遊歩道に入らなければ「芭蕉堂」や道明が淵の句碑が見られない。 倶利伽羅峠では無理やり迂回させられたが今回は迂回路はない。思案の末強引に遊歩道に入る。 芭蕉堂を写して遊歩道を行こうとすると雑木を伐採中のおじさんに出会う。事情を説明すると ”熊はいたがドーンと 一発仕留めたから大丈夫だ” と言う。少し安堵しながらながら少しだけ誰もいない鶴仙渓めぐりを楽しむ。 遊歩道を少し行くと道明が淵に出る。 道明が淵を見るように 句碑「やまなかやきくはたおらじゆのにほひ はせを」がある。遊歩道はまだ先の「こお ろぎ橋」まで続くが、ここから一旦温泉街に出て「あやとり橋」などを見ながら「こおろぎ橋」へ行くことにする。 |
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「鶴仙渓」 道明ケ淵 あやとり橋 こおろぎ橋の紅葉 芭蕉句碑 |
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こおろぎ橋の手前「岩不動」の横に句碑「かゞり火に河鹿や波の下むせび はせを」が立つ。これは山中の高瀬 の鰍(かじか)漁を詠んだものだそうだ。 こおろぎ橋周辺の紅葉は実に素晴らしい。山中温泉のなかでも特にここは今が見頃のようである。 しばらく紅葉狩りを楽しむ。今年は紅葉らしき紅葉を見ていなかったがこの山中で充分堪能できた。 |
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総湯「菊の湯」 奥の細道300年記念碑 「医王寺」境内の芭蕉句碑 |
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紅葉に心残しながら温泉街に戻る。 温泉街の中心部には総湯「菊の湯」があり、道路を挟んで向かいの「北国銀行」入口右手に「芭蕉逗留泉屋の跡」 の碑と 「湯の名残今宵ハ肌の寒からむ」 の芭蕉句を刻んだ「奥の細道記念碑」が建てられている。 「菊の湯」から山の方に行き石段を登って国道364号をくぐると「医王寺」に出る。 本堂向って右の境内に 芭蕉句碑「山中や菊は手折らじ湯の匂い 芭蕉」がある。 |
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全昌寺山門 境内の「はせを塚」と曾良句碑 説明板 |
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14:00 山中温泉を出る。何もない国道364号線を大聖寺にむかってただ歩くのみだ。 心配した雨も山中温泉を散策するころからは上がっており、時折晴れ間ものぞく。黒瀬交差点で県道305号に入り、 およそ2時間の国道歩きで北陸本線のガードをくぐる。加賀市役所前の通りを進み突き当りを左に折れ、美術館横 の公園の中を横切ると「全昌寺」がある。境内に入るとすぐ左側に「はせを塚」と曾良の句碑が並んで建っている。 「はせを塚」の右側面には「庭掃きていづるや寺にちる柳 」の句が刻まれているそうだが風化激しく不明。 右には曾良の句碑「終夜(よもすがら)秋風きくやうらの山 」。 本堂には杉風作の「芭蕉木像」があるそうだが 拝観せずに駅前のホテルに向かう。 |
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奥の細道 全昌寺 -----汐越の松----- ★天龍寺 | ||
第4日 2004年 12月 2日(木) 大聖寺 -----汐越の松----- 丸岡 第11回是迄 |
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看板下の石碑 汐越の松 遺跡碑 ハウス前庭の石碑 「夜もすがら嵐に波をはこばせて月をたれたる汐越の松」 西 行 |
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夜来の雨も上がり寒さを感じる(冬だから当然か?)朝の出発である。 大聖寺駅前から国道305号に出て吉崎に向かう。今朝も自転車通学の中学生が多く対向するのに気を遣う。 北陸自動車道をくぐり大聖寺川に沿ってしばらく進む。駅から1時間強で福井県あわら市(越前)に入り吉崎に着く。 ここは蓮如上人ゆかりの旧跡「吉崎御坊」で名高いところだそうだ。 すぐに北潟湖を渡り国道と分かれて道を「芦原ゴルフ場」へとる。分岐する道の「芦原ゴルフ場」の大きな看板の根元 に 「おくの細道 汐越の松碑」 と書かれた新しい小さな石碑をみつける。ここから500メートルとある。 ゴルフ場のフロントで見学者用の記帳をして案内をしてもらう。職員の方に説明を聞くと、学生や団体の方など多方 面から見学にみえるそうだが、観光地でもなく土・日についてはプレーにも影響するのでお断りしており、この松には クラブでも持て余しているとのことだ。 「汐越の松」は何番かのホールのセカンド地点にあった。 朽ちた木が一本横たわっているだけで、遺跡碑や案内板がなければこれが「汐越の松」とはわからないだろう。 案内してくださった方にお礼を言ってクラブをあとにする。 ハウス入口左手の庭に 「おくの細道」 本文、「越前の境、吉崎の入江を舟に掉して、汐越えの松を尋ぬ--- 」 を 刻んだ石碑が建っている。 |
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千束一里塚 |
ゴルフコースの中を縫うように続く道を通り過ぎ、アップダウンを繰り 返しながらしばらく歩き国道305号線に出る。 国道を横切るように進み北潟湖を「日の出橋」で渡り、県道29号線 を南下する。途中、「千束の一里塚」をみて坂を下ると県道9号線の 「花乃杜(はなのもり)坂ノ下」。そのまま9号線で丸岡に向かう。 今日は丸岡市街までは行かず手前の「長屋橋北詰交差点」で右に 折れJR「丸岡駅」へ。 予定より30分ほど早く13:30に駅に着く。 |