ぶらり旅 2006年 6月10日 山辺の道・奈良から桜井
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朝9時、近鉄のてくてくマップを手に近鉄奈良駅を出る。春日神社参道から新薬師寺へ。 まだ早いのか人にはほとんど出会わない。 静かな新薬師寺から 白毫寺へと行き、 白毫寺横の道を登り霊園を右に折れる。途中から薄暗い山道に入ると草むらの細い道を踏んでいく。 いかにも、らしき山の辺の道(東海自然歩道)だ。 山道から春日奥山ドライブウェイへの道を横断すると 今度はビニールハウスの間の畦道を行く。 すでに手元の地図を見ている暇がない。 要所に立つ東海自然歩道の道標を拾っていく。 細く曲がりくねった道を道標を見落とさないように しながら、林の中、竹林のササ道を行くと広いアスファルトの 道に出る。 道なりに下っていくと自衛隊の官舎があり、辻に道標があるが これが判りにくく、しばし官舎のなかをうろうろした。 実は地図で道を確認したためかえって判りにくくなってしまった。 ここは道標の指示どうり素直に道を右にとる。 |
すぐに官舎のフェンスと民家の間にある道?に入る。 雑木林の道から田んぼ道をぬって舗装道をしばらく行く。 途中には、白山比刀iしらやまひめ)神社、島田神社、崇道天皇陵がある。 御陵の前で池の畦道を通る。再び林と、竹林の中を行き抜けると円照寺の 参道に飛び出す。 いつも車で前を通り過ぎる所だが、ぜひ見たくて道から少し外れるが立ち寄る。 しかしここは非公開である。どこまで見れるか分からなかったが、 一般車両通行止めの人一人いない静かな参道を行くとなんとも趣のある山門が建つ。 山門を少し入り表から建物を拝観する。 尼寺で中宮寺、法華寺と並ぶ大和三門跡の一つ。 格式の高い門跡寺院、華道山村流の家元で 別名「山村御殿」だそうだが、非公開のためか訪れる 人もいなくて静寂そのものである。 山門を入ってみるだけだが、落ちついた雰囲気の なかに溶け合った建物が美しい。 綺麗に掃かれた参道を戻り喧騒の県道に出る。 |
ここから弘仁寺へ。いつも車で走る道だけにできれば歩きたくない道だ。 1.5キロほどの車道を行くと、精華学院前のバス停に着く。広い立派な道が交差するがいずれもバイパスで、 左端の道が本来の旧道である。柳茶屋交差点を右に折れて高樋中町のバス停先で道標に従い田んぼ道へ。 県道を横断して弘仁寺の奥宮から、暗い荒れた階段を登ると山門に出る。 入山協力費200円を払い、道は寺の境内を通り抜けて裏参道の階段を下りる。 可愛い時計台のある 弘仁寺への道標 弘仁寺山門 本堂 柳茶屋 左に行くと正暦寺。 |
白川ダム しょうぶ園 石上神社入口 石上神社 暗い寂しい階段を降りて舗装された道を行くと立派な2車線の道に入る。なぜか車止めがある。 次の車止めで左に折れ、古墳公園を右に見ると白川ダムに出る。 ダムを巻きながら進み、西名阪道の高架下をくぐる。しばらく道なりに行き再び山道に入り、抜けると 天理高校農事部のしょうぶ園が広がる道に出る。思わぬ花の歓迎にしばし目の保養をする。 天理市の中心部に出る道を行くと、左手に道標があるがなぜか右に新しい道標が。 見れば迂回路とある。指示に従い車道を行き、天理教の施設のなかを抜けるとしばらくは排水溝の道になる。 一旦舗装路に出て、建物の横から布留川を高橋で渡り神域のなかの石畳の道に入ると石上神社に着く。 北コース到着 13:15。 |
13:20 石上神社から南コースをスタートする。 境内を通り抜けて車道(国道25号)の下をくぐるといきなり池の傍らに芭蕉句碑がある。 「うち山やとざましらずの花ざかり 宗房」寛文10年(1670)の吟。号が「宗房」とありまだ若き頃の作である。 左に折れるとると永久寺の説明板があり、永久寺の図の描かれた案内板が建つ。 永久2年(1114)に鳥羽天皇の勅願で創建され、石上神社の神宮寺として栄えたが明治の廃仏毀釈で廃寺と なる。と説明にある。 石上神社山門 内山永久寺の図 芭蕉句碑 |
さすがにこちらのコースは人気がある。 神社を出てからひっきりなしにハイカーに会う。道も広く歩きやすい。 北コースが県道車道の1車線なら、こちらは文句なく国道の2車線である。 道も1度歩いているだけに地図を見る必要もなく、道標も先に先にと確認できるから歩きやすい。 桜井からの人たちとすれ違いながら、あらためて山辺の道の両コースの 違いを実感する。 |
みかんの木が多い山道を登り、急な石畳の道を下る。園原町から乙木町に入ると 夜都伎神社がある。 春日大社の4神をまつる神社で、鰹木を乗せた藁葺の拝殿の奥に朱塗りの本殿が 建つ小さな神社である。 ここから見る大和平野の眺めも疲れを癒してくれる。 しばらく景色を見ながら歩き、左に竹之内環濠集落の道を みて直進する。この辺りは環濠集落と古墳群の多いところ。 である。あちこちにある古墳群への案内板を見ながらメイン ルートを確保しながら進む。墓地の中を通り、念仏寺の山門を左にとる。 中山廃寺跡から石畳の道を下り、畑の中の柿本人麻呂の歌碑を見て行くとやがて 「長岳寺」の参道に出る。前回時間の関係で立ち寄れなかった見れなかったため、今回は 楽しみにしていた所である。 |
大門 鐘楼門 本堂 庫裏 大門をくぐり、花の終わったツツジの参道を行くと受付と旧地蔵院(庫裏)がある。 鐘楼門をくぐり境内に。本堂の阿弥陀如来、観世音菩薩像などを拝観する。最後に受付裏の旧地蔵院の 庫裏を見る。唐破風の玄関から本堂と庭園を拝観して戻る。 当寺から西に1キロの飛び地境内の五智堂は先の上ツ道を歩いたときにみている。 傍のトレイル青垣で小休止する。 |
再び道に戻り歩きはじめる。 小さいアップダウンを繰り返しながら無人の売店が点在する道を行く。 途中に額田女王歌碑がポツンとある。周りの田んぼはちょうど田植え期で水が 張られ、正面の三輪山もよく見え、まさにこれが山辺の道といったのどかな 風景が広がる。 狭い民家の間を抜けて車道に出ると左折し、その先で右折。 大和棟の民家が見れる曲がりくねった道から車道に出る。 巻向川に沿ってゆるやかに登って行き、集落の先で戻るように鋭角に曲がる。 |
大和平野を眺めながら緩やかに 登って行くと三ツ鳥居の桧原神社 に着く。大神神社の摂社である。 ここから杉木立の中を下ると 玄賓庵である。 謡曲「三輪」の舞台として知られる。 この辺りに来ると三輪山の麓を 歩いている実感がある。 狭井神社の参道を左手に見て さらに進むと 大神神社の祈祷殿に出る。 |
大神神社祈祷殿 拝殿 平等寺本堂 日本最古の一つといわれる大神神社。 祈祷殿から拝殿(大神神社は三輪山が御神体のため本殿はない)に参拝する。 山辺の道も大詰めである。境内を通り抜け稲荷社を右にみて再び東海自然歩道の道標に沿って行くと、 大神神社の神宮寺である平等寺がある。境内を拝観し、最後の林の道を抜けると、金屋の集落になる。 金屋の石仏、海柘榴市の説明板をみて先に進むと初瀬街道に出る。 途中立ち寄りのところもあったためかなぜか距離よりは長く感じた山辺の道。 初瀬街道合流点に17:00着。 ここから桜井駅までは1.7キロ。 桜井駅着17:25でした。 |
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